小倉ステーションホテル(北九州市小倉北区浅野1)で9月10日、バイオリン奏者・岡田鉄平さんによる「ポリオ撲滅チャリティーディナーショー」が行われる。
立ち飲みワインバー「ケンズワイン」(鍛冶町)店主で、感染症ポリオの絶滅を目指し発展途上国でのワクチン普及に取り組む小川研次さんが、同店5周年を記念して主催する。小川さんは、WHO(世界保健機関)やユニセフと共に「ポリオ撲滅推進計画」を推し進めるロータリークラブに20年以上所属し、同計画に関わってきた。
2010年、撲滅を目前にしたインドを訪れワクチン接種活動に参加した時に「インドワインに出合い、そのおいしさから輸入を決めた。同時に1本売れるたびにワクチン1本分の50円を寄付することを思いついた」という小川さん。日本ではあまり知られていないワインを輸入し「当初は『カレーの香りがする?』などとやゆされた」が、同時期に空き店舗の情報を得て同店を開業し、インドワインの普及を図ってきた。「徐々にファンが増え、今ではファンの集いが毎月開催されている」と振り返る。
小川さんは「これまで約6000人分のワクチンを寄贈できた。8月には、アフリカ大陸からポリオ発症者が消えて1年となり、絶滅が宣言される予定だ。活動を通じて残る地域での撲滅に力を入れていきたい」と抱負を話す。
参加費は1万円(食事・飲料込み)。