北九州モノレール(本社=北九州市小倉南区企救丘、TEL 093-961-0101)は10月1日から、ICカード「mono SUGOCA(モノスゴカ)」を導入した。併せて、乗車券はQRコード読み取り式に変更し、自動改札機や券売機を全て入れ替えた。
昨年夏、JR九州のSUGOCAをベースとしたICカード導入を発表し同時に名称を公募。「モノスゴカ」は、応募総数705件の中から282件(類似アイデアを含む)と最多の応募だった。今年1月に開業30周年を迎え、「モノスゴカ」の名称を正式に発表した。
名称をめぐってネットを中心に「モノレールとスゴカのコラボならモノスゴカで決定でしょう」や「方言と名称が組み合わされたいいネーミング」「凄(すご)いことを福岡市ではスゴカと言うけど、小倉では言わない」などと話題になっていた。
30日の8時過ぎから始まった小倉駅の新改札機据え付け工事現場では、定期券の切り替えをまだ行っていない利用客から問い合わせがあるなど、多くの市民が関心を寄せ、立ち止まって工事の行方を眺めていた。
「全国的に交通のICカード利用が進む中、市民だけでなく、遠方から小倉競馬場に訪れる来街者も含めて北九州モノレールにも多くの要望が寄せられていた。単独のICカードも検討されたが、相互乗り入れできるシステムの導入で利用客の利便性を図った」と担当者。導入費用は約19億円。
運賃も17年ぶり(消費増税時を除く)に改定され、100円区間とシルバーパス以外の区間で一律10円値上げされた。