スターフライヤー「いい夫婦の日」特別便 高度1万700メートルのプロポーズ

市内在住の会社員・藤田一成さんが、同伴者の水落祐花さんに向けてプロポーズした(写真提供:アイプリモ)

市内在住の会社員・藤田一成さんが、同伴者の水落祐花さんに向けてプロポーズした(写真提供:アイプリモ)

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 スターフライヤー(北九州市小倉南区空港北町)とブライダルジュエリー専門店「アイプリモ」(東京都中央区)は11月22日、「いい夫婦の日」特別便を運行した。

プロポーズ成功に安堵の笑顔の2人。機内には「おめでとう」の祝福が響き渡った

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 約500組の応募の中から選ばれた33組の夫婦(カップル)が搭乗したスターフライヤー機は、「出雲大社」(島根県出雲市)上空で日の出を眺めるために北九州空港を飛び立った。客席前のスクリーンには事前に参加者から集められた「感謝のメッセージ」や「プロポーズ」が映し出された。

 6時30分ころ、シートベルト着用のサインが消え、機長のアナウンスで高度が1万700メートル(3万5000フィート)に達したことが告げられると、市内在住の会社員・藤田一成さんが同伴者の水落祐花さんを機内前方に招き「サプライズ」プロポーズをした。キャビンアテンダントから機内アナウンス用のマイクを借りた藤田さんの「普段ふざけてばかりで、本気の気持ちを伝えていなかったけど、この場を借りて気持ちを伝えます。結婚してください」との問い掛けに、水落さんは涙ぐんで声を詰まらせながら「はい、お願いします」と返答。機内には「おめでとう」の声が響きわたった、

 着陸後、到着ロビーには友人らがプラカードやフラワーシャワーで出迎え、福岡市から北九州市へ移住することになった水落さんを「ようこそ北九州へ」と祝福した。落ち着いた2人に改めて感想を聞くと「陸上では実現できない世界最高の場所でのプロポーズになった。一生の記念になる」と喜びを露わにした。

 「アイプリモ」担当者によると、33組中10組はこれから結婚しようとするカップルで、山口県宇部市から参加した会社員の皿谷康平さんも「夜中にサプライズで」岩鼻風花さんを連れ出し、スクリーンに写しだしたメッセージを通じて「プロポーズ」した。「1年先の(2016年)11月22日に入籍することは決まっていたけど、まさかこんな形でプロポーズされるとは。びっくり」と岩鼻さん。

 同社はこれまで、プロ野球の始球式で行う「始球式プロポーズ」や水族館のショーで行うプロポーズなど「サプライズイベント」を仕掛け、「約40組のカップルが結ばれた」という。今回のイベントでは、(同店で)取り扱うエンゲージリングに星座や星の名前を多用していることから「『星つながり』で縁のあるスターフライヤー社とコラボで『感動』や『ホスピタリティ』を表現したかった。出雲大社は良縁スポットとして最高の場所」(担当者)と着想の切っ掛けを振り返り、「文字通り、最高の場所で最高のプロポーズが成功した」と感想を話した。

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