「シャボン玉石けん」(北九州市若松区二島2)は今月、トヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」を導入し、社長の森田隼人さんが12月18日、「福岡トヨタMIRAIアンバサダー」に任命された。
森田さんは「環境問題に取り組む企業姿勢もあり、これまで代々プリウスを乗り継いできた。低公害車を開発したトヨタのイノベーションに共感し、次の日常の足として選んだ」という。同車は、水素を酸素と化学反応させ発電し、モーターを回転させることで動力を得る。排ガスや二酸化炭素は排出せず、水だけを排出する。
「福岡トヨタ自動車」(福岡市中央区)社長の金子直幹さんによると「発売から1年たち、これまで県内に約150台受注したが、ほとんどは官公庁などの自治体。森田社長のように私企業や個人で利用されるのは初めて」といい、民間での利用促進を図る狙いでアンバサダー制度を設けた。「ただ現実的には、毎日3台しか製造することができず、今オーダーいただいても納車に3年かかる」とも。
車両価格は約732万円だが、「国や北九州市の補助金を最大限に利用すると約430万円になる」という。