小倉経済新聞の上半期PV（ページビュー）ランキング1位は、「今年もド派手な」北九州の成人式の模様を伝える記事だった。

　昨年初めて紹介した「成人式」。ネット上では以前から「ヤンキー文化の象徴」や「修羅の町らしい」、「紹介してほしくない」など、否定的な意見とともに取り上げられていたが、市民の間では「働いて貯めたお金で一生に一度の思い出作りをしている」など、一部擁護する声も散見される。今年は報道陣の数がさらに増え、在京のキー局の生中継が入り全国的な話題になる過熱気味の報道となった。

　ランキングは、1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1、今年も「ど派手」北九州の成人式、異例の「大人の衣装で」要請に加熱取材も（1/10）
2、「マクドナルド小倉魚町店」閉店 歴代アルバイトらが涙（1/31）
3、北九州空港に世界最大の輸送機「アントノフ」飛来 自動車製造ライン積み、北米へ（6/29）
4、小倉の「クリスピークリームドーナツ」2店が閉店 福岡県内から消える（3/3）
5、小倉駅に「巨大クロネコ」 ヤマト運輸「自社便では運べない大きさ」（2/1）

6、小倉の「ロイヤルホスト勝山公園店」閉店へ 30年の歴史に幕（1/15）
7、小倉のお好み焼き店が「糖質カットお好み焼き」 店主自ら30キロ減量（6/15）
8、小倉のスイーツカフェ「ベツバラ」4周年 「60分食べ放題」イベントも（2/9）
9、「リバーウォーク北九州」7月リニューアル計画 1階東側が「マルシェ」フロアに（4/7）
10、小倉の老舗中国料理「耕治」が61周年 「醤油ラーメンセット」ワンコインで（1/18）

　2位の「マクドナルド小倉魚町店、37年の歴史に幕」では、閉店当日の深夜、歴代のアルバイトや従業員が集い、涙とともにシャッターを下ろす姿を追った。店舗前には閉店を惜しむ常連客も押し寄せた。同店が入居していたビルは現在取り壊し工事中で、次に何が開業するかは明らかになっていない。ほかに、4位に入った「クリスピークリームドーナツ」、6位の「ロイヤルホスト勝山公園店」などの閉店を知らせるニュースが目立つ。

　6月の記事にも関わらず3位にランクインしたのは、世界最大級の貨物輸送機「アントノフ」が北九州空港に飛来したことを伝える記事だった。熊本県内の工場から運び込まれた自動車工場の製造ラインは「本来であれば熊本空港から運び出すところだが、地震の影響もあり（今回は）北九州空港から」と、「熊本大地震」の余波がここにも現れた形となった。

　ほかに、「糖質制限ダイエット」ブームを反映してか、「お好み焼き いしん」店主自ら減量に成功した「糖質カットお好み焼き」のメニューを伝えた記事もランクインした。

　下半期も広域小倉圏の動向をいち早く伝えていきたい。