参加する新成人の奇抜な衣装が話題の北九州市の成人式が1月8日、「北九州メディアドーム」(北九州市小倉北区三萩野3)で行われた。昨年12月の北九州市の人口は約95万6000人、うち新成人は約9,600人で、「そのうち約8割程度7~8,000人が来場する」(市青少年課)という。
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毎年1000人以上が近くの貸衣裳店「雅(みやび)」(宇佐町1)を利用している。一人あたりの平均的なレンタル代は約20万円以上といい、ほとんどが中学校の校区単位のグループで、10人~20人できらびやかな羽織袴をそろえる。なかにはリムジンのレンタカーや人力車を仕立てて来場する参加者も。
広い会場内で同級生同士の目印になるよう中学校名やグループ名、参加者の名前を染め抜いたノボリや横断幕を持ち込むことが特徴で、拡声器をつかって地区名を連呼する姿も見受けられる。昨年、主催者である北九州市から「厳粛な式典にふさわしいきちんとした服装で」という異例の「お達し」が発せられたが効果は見られず、今年はとくに事前の発表はなかったものの、派手な衣装を着た若者は例年より少なめだった。
あいにくの雨模様となった今年の成人式だが、在京キー局の報道番組や地元テレビ局のバラエティー番組、新聞紙各社がいたるところで取材を展開し、アマチュアカメラマンやユーチューバーらも交えて、取材合戦が繰り広げられていた。
大半の新成人が、式典が始まる時間になっても会場内には入らず、芝生広場で久しぶりに再会する同級生らと話に花が咲いている。サービス業に従事する2人は「衣装代は30万円かかった。来月からローンで支払っていく」と大人の決意を話した。