小倉・京町銀天街に「北九州文学サロン」(北九州市小倉北区京町1、TEL 093-383-8610)が開業して2カ月が過ぎた。
フィクション・ノンフィクション問わず幅広いジャンルの作品を書いた松本清張や明治の文豪・森鴎外、女流俳人の草分けといわれる杉田久女など、北九州にゆかりのある著名な文人が多いことに着目し、「文学の街・北九州の文化発信事業の拠点」として市が整備し、3月25日オープンした同施設。運営は京町銀天街協同組合。
前出の作家のほか、林芙美子や火野葦平、直木賞作家の佐木隆三など約70人の来歴を紹介するパネルや代表作の書籍などを展示する。周辺の文化施設や文人ゆかりの史跡を巡るモデルコースの紹介や、地元の同人誌や俳句の入門書が閲覧できるコーナーも。
施設面積約25坪の半分を、フリースペース「文学広場」として市民に無料開放しているのも特徴。事務局の久万稔博さんは「年齢や性別関係なく句会や読書会などが頻繁に行われ、文学好きの裾野の広さに驚いている。開業前に想定した来場者数を上回っている」と明かす。
営業時間は11時~18時(木曜は21時まで)。