
年の瀬が迫った小倉・中心市街地の大型商業施設や商店街、個人商店で、初売り用「福袋」の準備が進んでいる。
1月1日9時30分から開店し、初売りセールを始める「アミュプラザ小倉」(北九州市小倉北区浅野1)は、「福袋やセール品を求めるお客さまが開店前から長い行列を作る。(お客さまに)使い捨てカイロを配布する予定。テナントの従業員には栄養ドリンクや食事を用意し、万全の体制で新春をスタートする」(営業推進担当者)と来店客対策を練る。
同日10時開店の「リバーウォーク北九州」(室町1)は、12月26日から始めた「歳末セールの延長線上で初売りバーゲンに突入する。館内のアパレルやアクセサリー雑貨店約40店ほとんどが趣向を凝らした福袋を用意している」(広報担当者)と期待を込める。
「コレット」(京町3)と「小倉井筒屋」(船場町)は1月2日から初売り営業をする。「今年の初売りは好天に恵まれ、約4000人ものお客さまが開店前に並んだ。2018年も幸先の良いスタートを切りたい」(販売促進担当者)といい、館内の各フロア合計で2万8000個の福袋を用意した。
「魚町銀天街」の老舗日本茶店「辻利茶舗」(魚町1、魚町3、京町3)は1月2日から営業を始める予定。社長の辻史郎さんによると「お茶・お菓子・湯呑み・急須などを詰めた福袋は毎年人気でリピーターに喜ばれている」といい380個を用意した。価格は2,000円、3,000円、5,000円。
ネットを中心にアジア雑貨を販売する「ありん」(室町2)は、リピーター客からの福袋予約注文を受付済み。社長の島内光美さんによると「お客さまのこれまので購買履歴からアイテムや色、柄、素材などを考慮して革バッグや革小物などの喜ばれそうなものを選んで詰める」といい、印刷した顧客情報をにらみながら箱詰め作業を進めていた。「1月5日からの『初売り』でも、数量限定で福袋(1万円)を用意する」とも。
旦過市場前の路上では、師走の小倉の風物詩である、小倉南区の農家らが「しめ飾り」を持ち寄り販売する風景が広がっていた。