小倉のホテル「アルモニーサンク」(北九州市小倉北区大手町)で2月5日、レストランサービス技能を競うコンクール「ジョルジュ・バティスト杯」大会(2012年)で、日本人初の世界一に輝いた宮崎辰(しん)さんによる講演会が行われる。
主催する「北九州ウェイター向上委員会」(事務局=金鶏町、TEL 093-234-5454)代表の寺井剛史さんによると、「飲食業だけでなく、接客業、コミュニケーションを主体とする業務の方に必要な『おもてなし』の極意を話してもらう」という講演会と、世界大会で行った「デクパージュ(取り分け、切り分け)」技術を披露する特別ディナーの2部構成となっている。
宮崎さんは「24時間サービスマンで有り続けること。全てはお客さまのために、をモットーに」(本人プロフィール原文ママ)活動し、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演するなど、レストランサービスの向上に注力している。現在は、「メートル・ドテル(フランス語でウエーターの長の意味)」業発展のための組織「Fantasista21」を立ち上げ、各地での講演会や、技術を養成する講座を開いている。
寺井さんは「フランスでサービスの提供技術は料理と同等の価値が認められているが、日本ではまだそこまでの地位に至っていない。ウエーターが子どもたちにとって『将来なりたい職業』と言われるように、それぞれが技術を磨くためにも本格的な学びの場が必要。場を提供することで、業界の意識も変えていきたい」と意気込みを見せる。
参加費は、講演会(13時~15時)=4,500円(前売り3,500円)、特別ディナー(18時受付開始)=1万5,000円。