小倉・魚町の商業施設「メルカート三番街」(北九州市小倉北区魚町3)は6月1日、開業7周年を迎える。
同施設は、約10年以上空きテナントとなっていたビルを、低廉な賃料で若手クリエーターらに貸し出す計画でリノベーションし、2011年6月オープンした。当初、公募によって集まったフラワーデザイナー、建築家、グラフィックデザイナー、セミオーダー服飾雑貨店などが軒を連ねた。2012年には隣家の火災によって類焼し、一時は再開が危ぶまれたが約4カ月の休業を経て復活した。
同ビルを所有する中屋興産社長の梯輝元さんは「多彩なお店が集まったことで、面する『サンロード商店街』を行き交う通行客も年々増えている。『メルカート三番街』の開業は、アーケードの撤去や公道の商業利用を目的とした国家戦略特区指定への布石となり、さらに、昨年の『日本ファシリティマネジメント大賞』受賞にもつながる原点」と振り返る。
現在はテナントの入れ替わりが進み、メンズブティック「ムーンゲート」、カフェ「カクタス」、照明デザイナー「デコルーチェ」、古書と古着「199bnf」、レディスブティック「蜂月堂(ほうづきどう)」、ヨーロッパ古着「ブルーミーデイズ」、セレクトショップ「GUGU」、レトロ食堂「水玉食堂」、編み物サロン「パピー」などが入居し、ファッション性が色濃くなってきている。
6月3日には、各店が限定品販売やフリーマーケット、セールなどを行う予定。