「シャボン玉石けん」(北九州市若松区二島2、TEL 0120-480-095)は6月から、家庭用洗剤や柔軟剤に含まれる過度な香り付けへのアンチテーゼ広告を自社のホームページなどで展開している。
広告では「香りに含まれる化学物質により、めまいや吐き気、思考力の低下を引き起こす化学物質過敏症という症状につながること」を「香害(こうがい)」と定義し、人工的な香りによる健康被害の実態を訴えている。
同社が今年5月、20代から50代の女性305人を対象に行った「香りに関する意識調査」では、「人工的な香りによる体調不良を経験した人が64%」「ネットで購入したものに匂いが気になったことがある人が55%」などの結果を得たという。匂いが気になったと答えた人のうち「約3割が『柔軟剤や洗剤』の香り」を取り上げたことで、「香害(こうがい)」への認知度を高める狙いだ。
一方で、調査結果には「香りつきの柔軟剤や洗剤を日常的に使用している人が78%」という結果も含まれている。同社は「自分が良かれと思って付けた香りで他人に健康被害を及ぼしている可能性」を関連付けながら、「人工的な香りを用いない生活を検討してみては」と理解を求めている。