魚町の居酒屋「酔小(すいしょう)」(北九州市小倉北区魚町3、TEL 093-980-1309)が、昨年起きた火災から4月復活し、6月1日からは「ローストビーフ丼」に特化したランチ営業を始めた。
日本酒の品ぞろえが豊富で「冷酒」や「冷燗・熱燗」、「辛口・甘口」、「地酒」「レア酒」などに分類したメニューが分かりやすいと評判だった同店。昨年9月に起きた火災で休業を余儀なくされた。
店主の矢野裕之さんによると、「火災直後は、周辺に迷惑を掛けてしまったことへの心労で心が潰れそうになったが、スタッフらに支えられて再開できた。約7カ月のブランクの間に、厨房(ちゅうぼう)やメニューの効率化を練った」といい、以前よりも少人数のスタッフで23坪42席の店舗を再開した。
ランチは「ローストビーフ丼」(並盛り=500円、大盛り=800円、横綱盛り=1,500円)のみ提供し、先着5食限定で横綱盛りを1,000円で提供している。そのほか、夜の時間帯の主なメニューは「豚塩鍋」「モツ鍋」(以上480円)、「おでん盛り合わせ」「タレ漬け唐揚げ」(以上580円)、「ちょっと焼き肉」(680円)などを提供する。
「ハッピーアワー」のニーズにも対応し、16時開店から飲み放題(日本酒、ビール、ハイボールなど、90分680円)を始めたところ、SNSを中心に「この界隈(かいわい)で最安では」と話題になっている。「絶対元を取る自信がある」という客も訪れるが、平均すると決して赤字ではない料金設定という。
矢野さんは「フリーペーパーなどの広告に費用をかけるよりも、低料金設定でお客さまに還元するほうが正しいお金の使い方と思う。まだまだ再開を知らないお客さまが多いが、話題づくりで口コミを誘発したい」と意気込みを見せる。
営業時間は、11時30分~14時(火曜~土曜)、16時~24時。