小倉駅新幹線口のインキュベート施設「北九州テレワークセンター」(北九州市小倉北区浅野3、TEL 093-513-5300)が6月13日、「コンパス小倉」としてリニューアルオープンした。
北九州市がテレワーク(遠隔勤務)などを取り入れた柔軟な働き方推進を目的に、2000年4月に開所した同施設。開所当時はベンチャー企業や大企業のサテライトオフィス、起業家など約30社(者)が集い、国内外から注目されたが、近年、民間のコワーキングスペースやシェアオフィスが多くでき、利用者のニーズも多様化したことから、徐々にその役割を見直す声が高まっていた。
開設から18年が過ぎ、市は指定管理者制度を取り入れる抜本的な改革に乗り出した。管理業者として「アパマンホールディングス」(東京都千代田区)を中心とした共同事業体が名乗りを上げ、「スモールビジネスから、世界に通用するグローバルビジネスまで、まちぐるみで創業を応援する取り組みへ」を運営方針に掲げた。コワーキングスペース「ファビット」(浅野2)や、ものづくり支援を行う「アバラボ」(東京都台東区)などがサポートする。
これまで「交流サロン」や会議室として利用されてきたエリアを改修し、固定席150席(1カ月1万2,000円~1万5,000円)、フリー席60席(1日=1,000円、1カ月=9,800円)のコワーキングスペースを設けたほか、「スモールオフィス」(4万3,735円~)18室などを備える。利用者は、シャワーやセミナールーム、18時以降はアルコールも提供するカフェなども利用できる。
館長の黒瀬義機さんは「スタートアップ間もない方が次のステージを目指すときに、先輩企業がすぐそばにいるという環境を構築し、施設利用者同士の交流を図りながら、それぞれの知見が循環するような施設にしたい」と意気込みを見せる。
営業時間は9時~22時。日曜定休。