「門司港地ビール」(北九州市門司区東港町)で6月29日、今春仕込んだビール「メルツェン」の試飲会が行われ、10月の「九州オクトーバーフェストin門司港」で提供することが発表された。
試飲会には、同フェスに参加する「霧島ビール」(宮崎県都城市)、「ひでじビール」(延岡市)、「熊本クラフトビール」(熊本県熊本市)の九州内のクラフトビールメーカーも参加し、それぞれ同時期に仕込んだ「メルツェン」を持ち寄った。
「麦やホップをドイツ産にこだわった、飲みやすいビール」(宮崎ひでじビール)、「トースト香やかすかなカラメル香が感じられるモルト風味豊かなビール」(霧島ビール)、「赤みを帯びたヴィエナモルトを使用した濃色ビール」(熊本クラフトビール)、「モルトの風味がしっかりありつつ飲み飽きしないビール」(門司港地ビール)と、4社が製造する「メルツェン」は、麦やホップの種類や分量などに違いがあり、それぞれの風味や喉越し、味に変化をもたらしている。「今後、10月までにアルコール感とボディー感がなじみ、より飲みやすくなる」と、門司港地ビール醸造部長の峯松幸之助さん。
本場ドイツの「オクトーバーフェスト」は、春に仕込んだビール「メルツェン」が10月に飲み頃になることに合わせて行われており、現在日本各地で不定期に行われている同様のイベントとは趣旨が異なる。峯松さんは「(本来の趣旨の)収穫の喜びやビールの出来を感謝するイベントとして根付かせたい」と、旧知の各ビールメーカーに声掛けしイベント開催にこぎ着けた。
「九州オクトーバーフェストin門司港」は10月5日~8日、「門司港レトロ中央広場」で開かれる。各社の「メルツェン」は1杯(約350ミリリットル)500円で提供するほか、「ホフブロイ」「シュパーテン」などのドイツメーカーも多数そろえる予定。