小倉・みかげ通りのカフェ「シリウス」(北九州市小倉北区船場町)が7月にオープンして1カ月が過ぎた。
店舗面積は約8坪、カウンターの席数は5席、ほかにスタンディングテーブルやベンチも備える。エスプレッソ主軸のコーヒーメニューと「ピノ・ノワール」種にこだわったワインを提供し、絞ったメニュー構成も特徴となっている。
店主の古恵良聡さんは「子どものころ祖母の家で、サイホンでコーヒーを入れていた。今日のは苦い、もっとおいしくしたいと考えるようになったことが、コーヒーに興味を持ったきっかけ」と振り返る。
店名のシリウスは「冬の大三角形を構成するおおいぬ座の恒星で、真冬に地球から見える星としては最も輝いていると言われている。小粒でもきらっと輝くような存在感のある店にしたい」との願いを込めた。
古恵良さんは、この数年はファイナンシャルプランナーとして勤務する傍ら、主宰したコーヒー教室で情報を得るなどし「気軽にコーヒーを楽しめる店が少ない。チェーン店はあるが、22時には終わってしまう。カフェバーという選択肢もあるが、食事を注文しなければいけない雰囲気など、コーヒーを楽しむ雰囲気でもない。ワインとコーヒーを楽しむ人が共存できる空間にしたい」と構想を練り開業にこぎ着けた。
「ピノ・ノワール」種のワインにこだわる理由について、「フランス産はエレガント、アメリカ産はパワフルなど、生産国の違いで分かりやすい差が出る。コーヒーの豆同様説明もしやすい。その差を楽しんでほしい」という。今後、チリ産や日本産の同種のワインも品揃えを充実させていくとも。
主なニューは、エスプレッソ(400円)、アメリカーノ(450円)、アイスカプチーノ、カフェモカ(以上550円)、「アイスカプチーノ オランジェット」(750円)、「エスプレッソトニック」(600円)、グラスワイン「ピノ・ノワール」(800円~)など。「ローストビーフサンドイッチ」のドリンクセットメニュー(月曜~金曜限定、1,000円~1,400円)も用意する。
営業時間は、月曜~木曜=12時~18時、金曜=12時~24時、土曜・日曜=15時~24時。