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小倉の繁華街でキャッシュレス実証実験 利便性向上、インバウンド客狙い

「pring」や「Alipey」のポップを掲げた「里山商会」店頭

「pring」や「Alipey」のポップを掲げた「里山商会」店頭

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 「リバーウォーク北九州」(北九州市小倉北区室町1)は9月1日から、来店客支払いのキャッシュレス化実証実験を始めた。

 来店客はスマホアプリの「pring(プリン)」に銀行口座からチャージし、店側のアプリ上のQRコード読み取りを行うことで、代金が決済される。館内のアパレルやスポーツ店、化粧品店など物販を中心とした約80店が参加している。

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 「pring(プリン)」(東京都港区)や「みずほ銀行」、「福岡銀行」、「西日本シティ銀行」、「北九州銀行」との連携によるもので、旦過市場や京町・魚町銀天街の約50店、「第一交通タクシー」(約80台)、「北九州空港」の土産店なども参加し、QRコード決済の利便性を検証する。

 従来のクレジットカードなどに比べ、決済に掛かる費用が低額なのが特徴で、店側の負担が少ない一方で、アプリの認知度がまだ低いことや銀行口座とのひもづけなど、仕組みに対する客側の理解がまだ得られていない。かざすだけで決済される交通系カード支払いや「アップルペイ」などよりも一手間多く、それらとのすみ分けが課題として残る。

 同館では、同時に中国の決済アプリ「Alipay(アリペイ)」の試験導入も始めた。今夏、地階に免税店「ラオックス」が開業したこともあり、北九州港に頻繁に入港する中国のクルーズ船乗客の来店を見込んでいる。

 1階で京築エリアの特産品を販売する「里山商会」副店長の吹上剛一さんは「中国のお客さまが多く来店している実感はあるが、まだ売り上げにつながっていない。支払い方法が増えるのは歓迎だが、商品の魅力を伝えるための接客が難しい」といい、言葉の壁への課題を示した。