小倉駅前のレストランバー「キッチンQ」(北九州市小倉北区京町3)が12月17日、休業を経て1年半ぶりに再開する。
店の隣接地で2014年に「小倉駅南口東地区再開発」の工事が始まり、大手銀行や主要郵便局が移転し、道路がふさがれたことなどを理由に客足が遠のき、経営状態が悪化したことで店を閉ざし、弁当のテークアウト専業に切り替えていた。
再開に当たり、店主の藤井兼太郎さん自身で、店のイメージは大きく変えずに傷んだ天井や壁の張り替えなどの補修をし、メニューを練り直したという。「しばらく調理業務から離れていたが、(再開後は)厨房(ちゅうぼう)に立ち自分の味を提供する。20年くらい前、店が紺屋町にあった頃に人気だったジャマイカの定番料理『ジャークチキン』を店の名物料理として復活させる」と原点回帰への意気込みを話す。
ランチは、「ジャークチキンランチ」(枝豆ご飯、スープ付き700円)をメインにハンバーグや「チキン南蛮」などをそろえる。夜は、コース料理(飲み放題付き3,500円~5,000円)などを用意する。
再開発の工事は来年5月に完了予定で、銀行や保険会社、郵便局などの事業所に加え、約120戸の住宅も入居する。「数年来、人気(ひとけ)のなかったこのかいわいに、にぎわいが戻ってくることを期待している」とも。
営業時間は11時30分~15時、18時~翌1時。
再開前日の16日は、レゲエミュージシャンやDJが出演するイベントを店内で行う。開催時間は18時~翌朝。入場料は、男性=1,000円、女性=無料。