小倉・魚町の古書店「199bnf」(北九州市小倉北区魚町3)が12月から、名刺やはがきに活版印刷をするサービス「鳥四活版」を始めた。
店主の山路弘大さんが「古書や古道具を売る傍ら、何か生産性のある作業をしたい。古本とも相性のいい」サービスとして、友人から借り受けた活版印刷機で名刺やはがきの印刷をしている。
オフセット印刷(平版印刷)が出回る1970年代以前は「活版印刷(凸版印刷)」が一般的で、名刺やはがきなどの印刷を請け負う小さな印刷所が多くあった。やがて、高画質で低コストなオフセット印刷が普及したことで、活版印刷はほとんど姿を消したが、近年、インキのにじみや印刷面のへこみなどが「味がある」とマニアの間で人気となっている。
「市内でも活版印刷をできるところが数社しかなく、名刺にこだわりのある士業のお客さまやサークルの名刺、大学院生の個人的な名刺などを受注している」という。「ネットでも(活版印刷を)受注している印刷所はあるが、紙質やへこみなどを実際に確認してもらうことで、満足行く仕上がりになる」とも。
印刷料金は5,400円(70枚、紙代込み、別途版代3,240円)。「はがきなどの印刷は相談に応じる」とも。
営業時間は14時~19時(土曜は11時~、日曜は13時~)。