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ラグビー「ワールドカップ」開催目前、北九州とウエールズ交流促進

子ども向けラグビー教室で選手に混じって通訳するチヴァスさん(左)

子ども向けラグビー教室で選手に混じって通訳するチヴァスさん(左)

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 北九州市で現在、ラグビーワールドカップに出場するウエールズ代表チームや、ウエールズ政府関係者との交流が進んでいる。

ウエールズのウイスキーを取り扱う小倉井筒屋地階の酒販店「古武士屋」

 3月22日から6日間、「ウエールズラグビー協会」の代表やマネジャーら12人が北九州市を来訪し、子どもや市民対象のラグビー体験会、トークイベントなどを行った。それらのほとんどの行事には、市内で英会話スクールを経営するローレンス・チヴァスさんの姿があった。背が高く、大柄なラグビー関係者の中でもひときわ存在感を放っている。

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 チヴァスさんは、ウエールズにある「カーディフ大学」在学中の1994年、同大学と学術交流協定を結んだ「北九州市立大学」に交換留学生として来訪した。同協定による3期生として1年間北九州で学び、カーディフ大卒業後はロンドンの日系企業で働いた。1999年から再び北九州で生活するようになり、英会話スクールを開校した。

 日本がラグビーワールドカップ開催地に決まった2009年以降、英国大使館名誉領事としても活動するようになったチヴァスさんは、市関係者から「カーディフ大学との縁を生かして、北九州にウエールズ代表のキャンプ地を」と協力を要請された。現在は市の参与という肩書も得て、互いの文化交流の促進を図っている。

 百貨店「井筒屋」(船場町)地下1階の酒販コーナーでは、3月からウエールズのウイスキーの取り扱いも始まった。店長の前田勇一郎さんは「ウエールズ地方の酒は初めて取り扱うが、(ウエールズとの)交流を知ったお客さまが購入されるケースが目立つ。フルーツやピート(泥炭)などの香りがあり個性的」と話す。

 チヴァスさんによると「ウエールズは、かつて石炭や鉄鋼業でにぎわった都市として北九州とよく似ている。衰退した重工業を立て直すために、ビジネススクールや日本語教育センターを立ち上げたことなど、経済的な背景も似ている。都市間の経済交流も進んでほしい」と期待を寄せる。

 ラグビーワールドカップは9月20日開幕し、20カ国のチームが勝敗を競う。ウエールズ代表チームは開幕前に北九州入りし、市内のスタジアムやトレーニング施設等で大会本番に備えたコンディション調整を行う予定。

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