アイスクリーム専門店「雪文」(北九州市八幡東区清田2)が6月6日、若松店(若松区本町2、TEL 070-4402-5420)をオープンした。
空きテナントが目立つ商店街の外れで、10年以上空き家で廃墟となっていた印刷工場跡のビルを改修し、アイスクリームやソフトクリームの製造機などを持ち込んで営業している。「印刷工場の前は信用金庫だったと聞いている。この場所で人々が行き交ってきた歴史の積み重ねを大切にしたい」(店主の池田興平さん)といい、剥がれた壁や天井、むき出しの配線などそのままに、最低限のリノベーションを施した。
主なメニューは、ソフトクリーム(350円)、アイスクリーム(シングル=350円、ダブル=550円)、「ニガウマソフト(アフォガート)」(550円)、「タピオカミルクコーヒーシェイク」(650円)など。
店長の田中惣一さんが「ブランドは明かせないが、都内では有名なコーヒー豆。主張しすぎないおいしさにほれ込んだ」というコーヒー(400円)やカフェラテ(450円)、コーヒーフロート(650円)なども用意する。
池田さんによると、若松店の愛称は「パイロット・プロダクション・プレーヤーズ、廃墟を意味する3PH」といい、新商品の製造や保育園とコラボしたアイスキャンディー作り、小倉の古刹(こさつ)「長圓寺」(小倉北区鋳物師町)が監修したアイスクリーム販売(6月29日・30日)なども計画している。オープンから2週間が過ぎ、「オープン前にイメージしたより売上は良い。近所の住民や商店主の方々からも歓迎されているようだ」と期待をにじませる。
営業時間は11時~19時。火曜定休。