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小倉の「勝山タクシー」電子チケット導入 個人間のサービス送付促す

「勝山タクシー」社長の廣石敏文さん(左)と「コモニー」社長の藤原秀司さん

「勝山タクシー」社長の廣石敏文さん(左)と「コモニー」社長の藤原秀司さん

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 「勝山タクシー」(北九州市小倉北区米町)が9月2日、フィンテック企業「コモニー」(福岡市)と提携し、スマートフォン決済に対応した電子タクシーチケット「e-taxet(イータケット)」サービスを始めた。

車内のQRコードを読み取り、乗車金額を入力して支払う

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 アプリで一定額のチケットを購入し、遠隔地の使用者にメールを通じて送信する。受け取った使用者は期限内にチケットを利用してタクシー代金の支払いができる。「運転免許を返納した高齢者の病院通いのために、離れた家族からチケットの送付」や「塾通いのために親から子どものスマホに送付」などの利用を想定する。

 一般的な個人間送金サービスとの違いは「固有の事業者(店舗など)でしか使えないため、目的外利用を避けることができる」、「使用履歴がチケット送信者にメールで届く」などを挙げる。実際の代金決済は、チケット購入時の金額(上限額)ではなくタクシー利用額に応じるため、資金決済法の適用を受ける前払い式電子マネーではなく、通常のクレジットカードと同等の決済処理を行う。

 「コモニー」は、同サービスのビジネスモデル特許も取得した。「シンガポールやフィリピン、台湾でも取得した。世界初のサービスだと自負している」と「コモニー」社長の藤原秀司さん。「目的外利用を避けることができる特長を生かして、タクシーだけでなく他分野への市場拡大も狙っている」とも。

 アプリはiOS版とAndroid版を用意する。

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