うどんチェーン「資さん」(本部=北九州市小倉南区上葛原2)が10月からの消費増税を前に、メニューの税込み価格据え置きを発表した。
10月以降、飲食店の店頭では持ち帰りと店内飲食で、軽減税率の適用か非適用の判断が問われることになり、店側と消費者の混乱が予想される。大手チェーンでは、「すき家」を運営する「ゼンショーグループ」をはじめ、「ケンタッキーフライドチキン」「松屋」「サイゼリヤ」などは、持ち帰りと店内飲食を同一価格にすると発表し、「吉野家」「スターバックス」「ガスト」(すかいらーく)などは、持ち帰りと店内飲食で異なる料金にすると発表した。
「資さん」広報担当者によると「例えば、人気ナンバーワンの肉ごぼ天うどんは、現在の税抜価格が649円だが、10月からは店内飲食での税抜価格を実質値下げの637円、持ち帰りを649円にすることで、店内も持ち帰りもこれまでと変わらない税込み700円に据え置く」という。
「売上を左右する重要な経営判断だが、各社で対応が分かれるため、消費者にとっては分かりづらい状況になる。おいしさや安心感にこだわり続けるためにも、お客さまの利便性を配慮した結果」とも。