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小倉の居酒屋「菜’s」移転2回経て25年

定野透さん

定野透さん

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 居酒屋「焼きもんや菜’s(さいず)」(北九州市小倉北区船場町、TEL 093-522-8313)が10月、開業25周年を迎えた。

みかげ通り沿いの「菜's」

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 店主の定野透さんが数軒の飲食店経験を経て1994(平成6)年、当時の「小倉そごう」(京町3)デパート近くに出店した。定野さんによると、店名の由来は、当時の居酒屋に多かった揚げ物メニューに定野さん自身がアレルギー症状を持っていたため、野菜をたくさん取れる創作料理店をイメージして名付けたという。

 9年間の営業後、道路拡幅に伴い鍛冶町に移転した。定野さんは「約150坪の大型店舗になった。当時は店の内装や仕組み作りにしっかりお金をかける時代だったが、高額な家賃負担が経営を圧迫するようになったことや、温かいものを温かいうちに食べてもらうため、炭火を使ったメニューの提供しようと考えたことから移転を決めた」と振り返る。

 現在の店舗面積は約50坪。席数は60席。テーブル席には炭火コンロや排気ダクトを設置し、肉や野菜、魚などを炭火で焼きながら食べるメニューを中心に提供する。店名の「焼きもんや」は、現在の店舗移転時に加えた。「(現代は)ファストフードの台頭などで低廉な食事が普及している。何を食べているのかよく分からない無味乾燥な食事を取っている場合もあるが、いいものをしっかり食べてもらう店作りを続けたい」と意気込む。

 営業時間は17時~23時。月曜定休。

 今月12日まで、25周年記念企画として25種の小皿メニュー(1皿=250円)を用意するほか、アコースティックデュオ「tocamos(トカモス)」のライブ(フリードリンク・フード、チケット前売り=5,000円)を10月10日に行う予定。

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