「スターフライヤー」(本社=北九州市小倉南区空港北町)は11月、国内航空部門で11年連続「顧客満足度1位」を獲得したことを発表した。
「サービス産業生産性協議会」(事務局=東京都千代田区)が主催する「2019年度版JCSI(日本版顧客満足度指数)調査」のうち、国内線を運航する航空会社9社を対象とした調査によるもので、第1回の調査以来11年連続となった。
12月11日、同社は社員らによる従業員満足度向上を目指す「ES向上委員会」のミーティングを報道向けに公開した。「普段、職種が違うと話す機会があまりない社員間のコミュニケーションを活性化」を目的とし、「ANNEX棟カフェスペース」での朝食会に、各部署の従業員ら約150人が参加した。
入社1年目の坂井美月さんは「こうした場でのコミュニケーションを通じて、会社のいろいろな課題や経営側の深い考えを知ることができる」と言い、社内で行われたビジネスプランコンテストにも応募。アプリの開発やブライダルフライトの提案をし、グランプリを獲得した。
同社の従業員数は約850人(うち、キャビンアテンダントは約200人)で、「男女比は51%と49%とほぼ半々」(広報担当者)となっている。社長の松石禎己さんは「従業員の仕事や組織に対する満足度が、顧客満足度を獲得する下支えになっている。従業員の幸福度も重視しながら、風通しのいい社風を作る」と経営手腕を振るう。