洗剤メーカー「シャボン玉石けん」(北九州市若松区二島)と北九州市が12月12日、「SDGsの達成」をテーマとした「包括連携協定」を結んだ。
森田隼人社長は「(河川の水を汚さない無添加せっけんの製造など)以前からSDGs的な事業をしているが、一般消費者はSDGsになじみが薄い」といい、暮らしの中で感じた環境問題を川柳や写真で表現するコンテスト開催などを企画した。
北九州市ふるさと納税返礼品に、同社新製品のタイ型せっけん「おめでたい石けん」を盛り込むほか、市立八幡病院と連携して衛生教育・感染予防をテーマとした展示会への出展も予定する。
市と企業との協定は、災害対策をテーマに「セブン-イレブン・ジャパン」との間で2009(平成21)年に取り交わされたのを皮切りに、「イオン」「ローソン」「サンリブ」などの流通関連企業を中心に6社あるが、「環境をテーマにメーカーと連携を結ぶのは初めて」(市企画調整局担当者)という。
北橋健治市長は「環境への配慮が経済効果につながることを実証したい。市内でも有数の環境をテーマとした企業と連携することで、経済界への波及効果も」と期待を寄せる。