北九州市内の飲食店を中心に、新型コロナウイルス感染への対策が始まった。
小倉の居酒屋「Gill & Co(ジルアンドコー)」(北九州市小倉北区魚町1)店長の太田耕輔さんは、「店の前の通り(鳥町筋)を行き交う人が2月末から急激に減り、団体客の予約キャンセルが相次いだ」ことで危機感を募らせた。同店は今月5日からメニューの一部「免疫が向上すると言われている材料を使ったドリンク」(通常400円~500円)を200円で提供し始め、通行人の関心を集めている。「宅飲みのニーズに対応するために、唐揚げなどのテークアウトメニューも用意する」とも。
営業時間は16時~23時(ラストオーダー、金曜・土曜・祝日は15時~)。
近くのクラフトビール専門店「11タップ」(京町2)店主の窪山暢頼さんは「お客さまが激減してスタッフのモチベーションが下がっている。こんなときだからこそ助け合いが必要。ウイルスの早期収束を願っている」と、独自に仕入れた消毒用アルコール100本を店頭で配布するという。「まちぐるみで助け合いの精神が広がれば」とも。
アルコール配布は3月8日17時からを予定する。営業時間は17時~24時(土曜・日曜は14時~)。
「カフェカウサ」(浅野2)は、「こんな時期でも飲みニュケーションの楽しさを共有したい」(店主の遠矢弘毅さん)と、来店客と自宅などにいる常連客とを電話会議システムでつなぐ取り組みを始めた。「海外旅行中の元上司や、(同店の)周年のお祝いを伝えたいというお客さまとつないだ。売り上げにつながるものではないが、少しでも明るい空気になれば」と期待を込める。
営業時間は18時~24時。火曜定休。
訪日客が激減したことで町全体が閑散としている門司港。「3Dトリックアートミュージアム」(門司区港町5)は、「訪日客だけでなく、遠距離恋愛をするカップルが楽しみに来館するなど、門司港には思い出づくりを期待して来るお客さまが多い。こんな時期でも気軽にトリックアートを楽しんでもらいたい」と、入場料を半額(高校生以上=500円、4歳~中学生=250円)にする。
営業時間は10時~20時。入場料割引は今月19日まで。