「スターフライヤー」(北九州市小倉南区空港北町)の新社長・白水政治(しろうずまさはる)さんらが6月25日、小倉駅前で通行客にチラシを配布し7月からの路線拡大などをPRした。
梅雨の晴れ間、イメージカラー「黒」で統一したキャビンアテンダントらが駅利用客らに声掛けした
同日の株主総会で代表取締役社長就任が決まった白水さんは「役員全員が集まれるタイミングは貴重で、このチャンスに一丸となって活動したい」と自ら発案し、他の役員、パイロット、キャビンアテンダントら約30人を伴ってチラシ1000部を通行客に配布した。
「2013(平成25)年に経営危機に陥ったが、そこから這(は)い上がった。さらに成長軌道に乗せていくことが自分の責任だが、コロナ禍によって業界全体が落ち込んでしまった。当面の目標はこの危機を乗り越えるために、社員の力を束ねて、財務体質や営業力などの面で強い会社にしていく」と意気込む。
同社は、他社航空機よりも最大約15センチ広いシートピッチや、機内の空気が約2~3分で完全に入れ替わること、上下方向に空気を循環させることで飛沫(ひまつ)の拡散防止につながることなどを強調し、感染防止への取り組みを紹介している。
白水さんは「東京便は5月に1便まで減便したが、6月は3便に戻し、7月は8便まで増便する。8月はさらに復便させたい」と期待を込める。北九州-台北便は9月30日まで運休予定。