小倉城周辺に竹灯籠をともすイベント「小倉城竹あかり」の実行委員会が発足し、11月の開催に向けて準備を進めている。昨年に続く2回目。
一昨年、北九州市が「日本三大夜景都市」に選定されたことを契機に、工場夜景や郷土色豊かな祭りなど、市内各所に点在する夜の風景を見直す活動が広まっている。実行委員長で老舗日本茶店「辻利茶舗」(魚町1・3)会長の辻利之さんが「夜景のシンボルになるようなものを市民で作りたい」と周囲に呼び掛け、小倉城を竹灯籠でライトアップすることを企画した。
材料の竹は、急激な竹林面積の拡大に懸念する「合馬のたけのこ」産地の竹林所有者らが快く提供に応じた。「竹害から竹財へ」と、循環型社会や「SDGs(持続可能な開発目標)」への活動にもつながった。
現在実行委員会のメンバーらは、一昨年閉鎖された「旧北小倉小学校」体育館を市から借り受け、連日灯籠作りに励んでいる。製作現場を指揮する有松修一さんは「ボランティアの数が足りない。毎日10時から16時の間で手を貸してくれる人を募集している」と言い、昨年の1万本を大きく上回る2万本の設置に向け汗を流している。
開催期間は10月31日~11月3日。17時30分点灯、21時30分消灯(1時間置きに1000人程度の入場制限を設ける)。観覧料は500円。チケットは「イープラス」や「ローソンチケット」などで購入できる。