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若松のカレー専門店「モンゴル」がレトルト開発 飲食店支援にも

丸谷真一郎さん

丸谷真一郎さん

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 カレー専門店「モンゴルカレー」(北九州市若松区赤岩)が8月、レトルトカレーの販売を始める。

井筒屋小倉店で販売予定の「モンゴルカレー」。小ロットでもオリジナリティーを狙った

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 同店は、移動販売車や催事でカレーを提供していた店主の丸谷真一郎さんが2019年、固定店舗(戸畑区境川)として開業した。カレーは「毎日食べても飽きない家庭的な味を目指しながら、7種のスパイスをしっかり使ったスパイシーさも大切にした」点が特徴という。「コロナ禍になり営業自粛や時短要請が繰り返され、安定的な収入が得られる店を」と、今年4月、現在の「若松競艇場」内のフードコートにも出店した(戸畑店は6月末閉店)。

 「『ウーバーイーツ』などの宅配サービスを利用し販路拡大も図ったが苦境は変わらない。保存や持ち運びができる状態で多くの消費者に届けたい」とレトルトカレー開発を思い付いた。「知識の乏しいまま始めたので、医療用の高圧蒸気滅菌器(オートクレープ)で封入を試みたがパウチが破れるなどうまく行かず、結果的に高価なレトルト専用機を導入することになった」と、完成までの回り道を振り返る。

 「一般的にレトルト食品製造のためには、専門業者に大量発注しなければいけないが、小ロットでもオリジナリティーを出せるノウハウができた。ここまでの経験を生かして、今後、同様に事業に苦しむ飲食店仲間の事業を手助けしていきたい」と意気込む。

 価格は486円。井筒屋小倉店(小倉北区船場町)の催事「きたきゅうフェスティバル」で8月11日~17日、販売予定。

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