小倉の酒販店「林田酒店」(北九州市小倉北区京町2、TEL 093-521-2368)が10月22日、福岡県内の酒蔵5社を支援するプロジェクト「福岡の地酒を飲んで応援 福岡県の日本酒一揆」を始めた。
同社専務でプロジェクトを主催する林田直子さんは「福岡は古くから酒造りが盛んに行われ、江戸時代には約610軒もの酒蔵があった。現在では50数軒に減少しているが、意外な多さに知らない人は驚く。ずっと減少傾向にあるが、コロナ禍で事業を畳む蔵がさらに出てくる。酒蔵はこの時期から仕込みなどの準備が始まり、仕込んでも売れなければコストだけが重くのし掛かる」と危機感を募らせる。
苦境に立つ酒蔵を応援したいと林田さんは、「溝上酒造」(八幡東区)、林龍平酒造場(京都郡)、「大賀酒造」(筑紫野市)、「高橋商店」(八女市)、「菊美人酒造」(みやま市)の酒蔵5つを支援する資金をクラウドファンディングサイトを通じて募る。リターンには酒蔵5つの代表銘柄を集めた「飲み比べセット」(300ミリリットル5本セット)などを用意する。
募集締め切りは11月24日。