小倉在住でグラフィックデザイナーの岡崎友則さんが3月、小倉の日常風景をイラスト化した缶バッジの販売を始めた。
岡崎さんは約10年前から「観光向けの風景ではなく、何気ない日常の小倉」に着目し、色鮮やかなイラストを描きためてきた。当初絵はがきの商品化を思い付き販売したが「思うように売れなかった」ことから、缶バッジにデザインし直し、直径約5センチに景色を封じ込めた。すでになくなった風景もあり、購入者からは懐かしむ声が聞かれるという。
観光拠点の「小倉城しろてらす」(北九州市小倉北区城内2)のリニューアルに合わせ、2個セットのカプセルトイとして販売を始めたところ、2日で完売する人気ぶりとなった。岡崎さんは「8種あるうちの一番人気は(ストリップ劇場の)『A級小倉』前の風景で、そのバッジが出るまで挑戦するゲーム性が受けたのでは」と振り返る。
「4月19日の大火で被災した旦過市場のもう見ることができない風景や、季節ごとの限定バージョンなど、バリエーションを増やしていきたい」と意気込みを見せる。
価格は2個で300円。