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工事着手から23年、「やっと開通」砂津長浜線 難工事の理由

長浜側(国道199号側)から見た「砂津長浜線」

長浜側(国道199号側)から見た「砂津長浜線」

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 事業着手から工事完了まで23年を要した北九州市都市計画道路「砂津長浜線」が5月17日、開通する。

砂津側(国道3号側)から見た「砂津長浜線」

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 北九州市街路課によると、同道路は「市都心部や幹線道路が線路で分断された市都心部や幹線道路(国道3号と199号)をつないで、交通をスムーズにする」ことを目的に整備された。これまで、産業用大型車両などが市中心部に流れ込んでくることで引き起こされていた渋滞を緩和する。延長720メートル。全体事業費は約340億円。

 事業は1999(平成11)年に着手。用地買収などを経て6年後の2005(平成17)年に着工した。いつまでたっても完成が見えない長引く工事に、SNSでは「サグラダ・ファミリアか」など冷やかす声もあった。

 23年という長期工事となった理由について、市では、一般的なトンネル工事である「シールド工法」ではなく、1メートル角の鉄鋼を水平に打ち込んでいく「URT工法」を採用し、地盤の強度を確保した上で土を掘り進んだこと、交通量の多い国道3号砂津交差点の車線付け替えをしながら、地面を掘る工事に3年を要したことの2点を挙げている。

 「線路下を深く掘ることができれば、地下の強度も安定し、楽に掘り進めることができるが、トンネル前後の斜面に角度が付きすぎてしまうため、それもできないという難しさもあったほか、新幹線橋脚の下部を避けるため、地下で上下線を分けたこと、周辺住民への振動・騒音などの配慮から、トンネルへのアプローチ斜面の土留工事が特殊なものになったことなどの事情もあった」(北九州市街路課職員)とも。

 同道路は5月17日15時に開通を予定する。市では、歩行者・自転車の通路も今後設置する予定という。

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