「北九州メディアドーム」(北九州市小倉北区三萩野3)で2024年1月7日、ど派手な衣装の参加者が多いことで知られる「北九州市二十歳(はたち)の記念式典」が行われた。
「雅(みやび)」店主の池田雅さん(左)と、ど派手衣装の武内市長が囲み取材に応じた
最高気温8℃、時折小雨混じりの突風が吹く悪天候ながら、数千人の参加者が集った。市こども家庭局担当者によると「今年の二十歳対象者は9101人。例年そのうち6~7,000人が参加する」という。
式典の挨拶の中で武内和久市長は「いろんな服装、いろんな髪型、色んな表情の若者が、みんな素敵に参加している。ど派手衣装はいろんな取り沙汰され方をしているが、誰かの価値観を否定しないまちづくりをしたい。(自分も)一度選挙に負けて挫折した。もうだめだと言われもしたが、周囲の応援で立ち上がることができた。チャレンジする人を応援する、日本一前向きなまちにしていく」と、自らの体験談を振り返りながらエールを送った。
悪天候にも関わらず、多くの参加者が式典会場前の芝生広場で旧交を温める姿も例年通り。ど派手衣装の若者の数は昨年より少なめだが、北九州市周辺の芦屋町や鞍手町、直方市からど派手衣装で参加した男性グループが数組。「やっぱ、ここに来ないと目立つことができない」と、鞍手町から来た参加者の1人。「このあと、自分の町に帰って、(正式な)成人式に参加する」とも。
式典終了後、芝生広場に降り立った武内市長を、地元貸衣装大手の「雅(みやび)」(宇佐町1)代表の池田雅さんが出迎え、ど派手衣装を着せるパフォーマンスも行った。