北九州国際会議場(北九州市小倉北区浅野3)で3月17日、「北九州デジタルクリエーターコンテスト2012」の表彰式とトークショーが行われる。
応募作品は249点。表彰式は、西日本工業大学小倉キャンパス(室町1)で開かれた公開審査会で決まった受賞作品15点を表彰するもの。
トークショーは、「The Frogman Show 」「秘密結社鷹の爪」などのプロデュースで知られるアニメスタジオ「ディー・エル・イー」(東京都千代田区)の椎木隆太社長と、宝珠山徹西日本工業大学准教授が登壇。最新鋭のデジタル技術で少人数で俊敏にアニメ制作を行う同社の「戦略と野望」などについて話すという。
「北九州をモチーフにした作品」をテーマに応募を呼び掛ける同コンテストは2007年から始まり、今年で6回目。市内の小中高校や大学生・一般社会人などから、「静止画」「動画」「ウェブ」「モバイル・スマートフォン」「インスタレーション・ガジェット」の5部門に毎回200点以上の応募がある。
「幅広い層からレベルの高い作品が多数寄せられ選考に迷った」と審査員の一人、梯(かけはし)輝元さん(タウンマネジメント魚町社長)。
今年新設された「インスタレーション・ガジェット」部門には、昨年12月門司港駅舎をスクリーンに見立てた九州大大学院芸術工学研究院による「プロジェクションマッピング映像」の応募もあり、一般参加者も、その壮大なスケールと完成度の高い映像に驚きを隠せなかった。
同作品を「近年、世界各地で行われている手法で、多少既視感もあるが、地元を素材にしたチャレンジングな作品だった」と審査員は評価したが、手描きイラストをスキャンしてアニメーションを創り上げた作品「アルバム」と審査員の中で評価が別れ、「同率特別賞」として決着した。
他の受賞作品はホームページ上で公開されている。