小倉・魚町の和楽器店「邦楽の店 渡辺」(北九州市小倉北区魚町3、TEL 093-521-4922)が5月から配布を始めたロックテイストのポストカードが好評を得ている。
浮世絵とパンク・ロックをミックスしたイラストは店主・安蘓恵子さんの姪の夫・丸山望さんが描き、黒一色のポストカードに仕上げた。「年配のお客さまが中心だが、こうしたビジュアルでPRすることで、いろんな層の方に和楽器に親しんでもらいたい」と丸山さん。
安蘇さんによると、同店は「昭和初期に小倉で創業」し、以来三味線を中心に和太鼓や日本舞踊の小道具などを販売してきた。丸山さんは東京の和楽器メーカーで職人として働いているとき、研修に訪れた安蘇さんの姪・晃子さんと出会い結婚。店を継ぐ晃子さんともども、2008年に小倉にやってきた。姪夫婦が店を継ぐ修業を始めたことで、店主の安蘓さんは、「これまで古典一辺倒で事業をしてきたが、若い二人の影響で新しいことにチャレンジできる。まだ種まきの段階だが将来が楽しみ」と期待を寄せる。
ポストカードは顧客へのダイレクトメールなどで使用するほか、店頭で無料配布もしている。