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小倉の民間インキュベート施設が1周年-空きテナント使ったリノベーション好調

「メルカート三番街1周年」を告知するポスター。

「メルカート三番街1周年」を告知するポスター。

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 小倉・魚町の民間インキュベート施設「メルカート三番街」(北九州市小倉北区魚町3)が6月1日、オープンして1周年を迎える。

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 同施設は、所有する中屋興産(同)が、「10年以上テナントが入居していない状態」だったビルに最低限の内装を施し、低廉な賃料で入居者を公募。フラワーデザイナーや建築家、カフェ、レトロ食堂など10組が選考を経て入居した。開業時には「補助金が投入されない『民間の』インキュベート施設」として、同じく空きテナントを抱える近隣のビルオーナーらから注目を集めた。

 その後同ビル内に、クリエーター向けテレワーク施設「フォルム三番街」(2011年8月)、雑貨クリエーター向けインキュベート施設「ポポラート三番街」(2012年4月)を開業させ、これまでの「インキュベートとは行政が行うもの」という印象が払拭(ふっしょく)された感もある。

 こうしたリノベーションによるインキュベート施設の開発にこだわる理由について「税金を投入しなくても、若い人たちが起業できる環境を作ることができるということを証明していきたい」と、ディレクションを担当する建築家の嶋田洋平さん。「この1年間、『リノベーションセミナー』や『リノベスクール』を通じて活動した結果、商店街の方々の意識も変わりつつある。商店街の中に『仕事を作る』ことで、商店街全体のコンテンツを再編成することが重要」とも。現在、同様に魚町の空きビルをリノベーションする計画が数件進行中という。

 6月3日12時から、1周年を記念して「市場のお祭り」をテーマとしたイベントを開催。弾き語りライブやライブペイントパフォーマンスなどが行われる。「オリジナル福袋」(予価5,000円、10袋)の販売も予定する。

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