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水の会社がなぜ「お城のもなか」を作ったのか 合馬天然水・長田専務に聞く

 北九州市小倉南区の合馬で天然水を採水し、ウオーターサーバーの販売を手がける「合馬天然水」(小倉南区合馬)。同社が2020年から取り組んできたスイーツ事業が好調を続けている。2026年3月に発売した「小倉城もなか」(2個入り770円)は発売から3カ月が過ぎても販売が伸びており、同社が手がける菓子3商品はいずれもヒットを記録している。「水の会社」がなぜお菓子を作るのか。専務の長田大悟さんに話を聞いた。


水事業を本業としながら、スイーツ開発に踏み切ったのはなぜですか。

 合馬の天然水は、約1400ヘクタールの竹林が広がる「日本最大の竹の子の里」(同社ホームページによる)のそばで、地下およそ200メートルからくみ上げています。ウオーターサーバーの定期設置やペットボトル販売が基幹事業ですが、水は差別化が難しく、販売ターゲットもなかなか広がりません。かねて「水を使った別の商品化ができないか」と模索していました。「合馬の水」を土産として持って帰ってもらえる形にできないかと考えたのが、スイーツへの入り口でした。


2020年に発売した最初の商品「水玉ぷるん」(1,080円)はどのようにして生まれたのですか。

 試作を重ねて完成した、「合馬の水」を使った水ゼリーです。透明感とほんのりした甘さが特徴で、「水をそのまま食べてもらう」というイメージで作りました。今では小倉駅の土産品売り場や北九州空港のほか、夏季には福岡空港でも取り扱っていただいており、月間5000個を販売するヒット商品になっています。


2025年4月に発売した「うどんぐみ」(540円)は、当初はラーメンで企画していたそうですね。

 そうなんです。販売開始直前までラーメンにするかうどんにするか、ずっと悩み抜きました。最終的にうどんに決めたのは、博多にうどん発祥とする「承天寺(じょうてんじ)」(福岡市博多区)があることや、「資さんうどん」の全国展開など、ラーメンよりもうどんのが福岡県に根付いているのではないかと感じたからです。それに福岡県は「あまおう」を代表するイチゴの産地でもありますから、見た目はうどんなのに「いちご味」という意外性を狙いました。

 SNSでは「この食感でこの味は脳がバグる」とい反響を頂き、それが話題となって月間1万7000個出荷するヒット商品に成長しました。


今年3月に発売した「小倉城もなか」(2個入り770円)は、自ら城の運営者側に提案したと聞きました。

 きっかけは、以前小倉城ゆかりの最中を販売していた和菓子屋さんが廃業したたことで、小倉城を代表する土産品がなくなっていることに気づいたことです。来場者数を年々更新している小倉城に、「ザ・お城と呼べる土産アイテムがなかった」という空白があった。その空白を埋めたいという思いで運営者側に提案し実現しました。発売から3カ月が過ぎましたが、来場客数の伸びに合わせて販売も好調に推移しています。


水の会社としてスイーツ事業に取り組む意義をどう考えていますか。

 お菓子と言えども結果的に「合馬の水」はたくさん使っており、水単体の売り上げよりも販売効率がいいことに気づきました。まだまだ成長段階ですが、もともとお菓子屋さんではないだけに、水を使いながらも独自の発想をしてきたと思っています。「合馬の水」を使いながら、これまでの商品の横展開や違う分野にも取り組みたいと考えています。


株式会社合馬天然水 北九州市小倉南区合馬644 TEL:0120-585-819(受付時間9時~18時、日・祝日定休)


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