小倉・魚町の「サンロード商店街」(北九州市小倉北区魚町3)で1月25日・26日、市民参加型アートイベント「ファンタスティック・アーケード・プロジェクト」が行われる。主催は同商店街協同組合。
音楽や本、ミニラジオ、アートなどをテーマに、商店街の空き店舗や路上で「アーティストと市民がざっくばらんに語り合いながら、商店街に散らばる記憶や出会いをつなぎ直す作品づくりの場(サミット)」(企画担当で脚本家の石神夏希さん)を設ける。オルタナティブ・フォークユニット「表現(hyogen)」によるライブも。
南北約107メートルのアーケードは1981(昭和56)年、同協同組合によって設置され、当時は多くの店舗が軒を連ねたが、現在はシャッターを閉めた店が目立ち、約30店が営業するにとどまっている。組合では、老朽化やメンテナンス費用の高騰などを理由に2015年3月までに撤去することを決め、その後の商店街運営を模索している。
石神さんは自ら主宰する演劇集団「ペピン結構設計」の活動を通じて、各地の商店街のリノベーションやアートプロジェクトに関わってきた。「アーケードが撤去されることで約30年ぶりに青空を取り戻す。マイナス思考の撤去ではなく、こうしたアートイベントを行うことで、アートと商店街や人と人のつながりを掛け直す意味を込めた」と石神さん。
開催時間は10時~20時。参加無料(「おでんサミット」は要飲食費)。各プログラムのスケジュールなどはホームページで確認できる。