商品企画会社の「YK STORES」(北九州市小倉南区企救丘2、TEL 050-5582-8059)が「ごとう醤油」(八幡東区日の出町1)と共同開発し、今月発売開始した「プリン専用醤油」がネット中心に口コミに火がつき、フジテレビ「とくダネ!」が取り上げるなど話題が広がっている。
YK STORES社長の吉田一直さんは、「ヴィレッジヴァンガード担当者と雑談中にひらめいたアイデアをごとう醤油さんに持ち込んだ」と開発のきっかけを話す。「普通のしょうゆだけでは磯の香りが足りない。配合する海鮮エキスなど、試行錯誤を繰り返して徐々にウニの味に近づけていった」と振り返るごとう醤油社長の五嶋隆二さん。開発のベースは「プッチンプリン」という。
「とくダネ!」では「大正時代創業の老舗醤油店が開発」「50人中39人、実に78%の人がウニの味になったと太鼓判を押した」と紹介し、菊川怜さん、梅津弥英子アナウンサーともに「ウニの味がする」と認めていた。メーン司会者の小倉智昭さんは首をかしげていたが、番組公式ブログでは「(次のコーナーのビデオの)トラがツルを襲っている間に私の口の中がウニになりました」(原文ママ)と明かしている。
小倉経済新聞・大谷編集長がコンビニで購入したプッチンプリンとともに「寿司 満天」(小倉北区魚町4)にしょうゆを持ち込み、何も載せていない軍艦巻きにプリンを乗せて試食してみたところ、大谷編集長は「ウニといえばウニ、しょうゆ味のプリンとも言える。微妙なところ」と感想を漏らした。吉田さんは「完璧なウニになるはずはないが、微妙な線が一番ネタになり話題も広がる」と期待を込める。
「国際プリン協会」(東京都渋谷区)もフェイスブックで取り上げている。同協会は取材に応じ「協会ではプリンへの『ちょい足し』の研究を常に行っている。今後どのプリンと合わせればさらにウニに近づけるか検証作業をしていきたい」(会長の丹野絵美さん)と話した。
価格は480円。「全国の『ヴィレッジヴァンガード』に当初出荷した本数はすべて売り切れ、現在2ロット目の生産をしている。在庫は各店に問い合わせほしい」(吉田さん)という。