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門司の田村本店で「猿喰新田」の新米甘酒-農家の安定収入目指し

「田村本店」四代目の田村洋文さん。

「田村本店」四代目の田村洋文さん。

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 門司の酒販店・田村本店(北九州市門司区大里本町2、TEL 093-381-1496)は10月10日から、「猿喰新田(さるはみしんでん)」で収穫された新米で作る「門司猿喰 あまざけ」を販売している。

「門司猿喰 あまざけ」と同時に、「特級カモメ 北九の秋」(720ミリリットル1,250円)も販売を始めた。

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 「猿喰新田」は、「亨保の大飢饉(ききん)」(1732年)で多くの犠牲者を出したことを受け、地元の庄屋・石原宗祐(そうゆう)が私財を投じて干拓した。そのストーリー性に着目し、「門司の新ブランドを築き、町おこしをしながら農家の安定収入」を目指して、11代目にあたる石原俊明さんらと共に同店の店主・田村洋文さんが昨年商品化した。「お年寄りから子どもまで、多くの人に味わってほしい」と、ノンアルコールにしたという。

 「初めて作った前回に比べ、製造工程の見直しなどもしてさらにおいしくなった」と田村さん。「発酵食品が注目されていることもあって売れ行きは好調」とも。同地区は、「農家の担い手不足もあり休耕田も目立ち始めた」ことも背景にある。「『あまざけ』の販売を通じて、耕作面積も増やしていきたい」と期待も込める。

 価格は840円(720ミリリットル)。同店のほか「門司元気市場」(大里本町3)などでも購入できる。

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