小倉の繁華街にゲストハウス「リトルアジア」-「暮らしながら旅をする」

ハルキンさん(後列)は魚町の焼き鳥店でアルバイトしながら「旅を続けている」

ハルキンさん(後列)は魚町の焼き鳥店でアルバイトしながら「旅を続けている」

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 小倉・堺町に6月1日、ゲストハウス「リトルアジア小倉」(北九州市小倉北区堺町1、TEL 093-982-4422)がオープンした。

昼間は静かな界隈だが、夜になると酔客が行き交う通りへと一変する

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 飲食店がひしめく繁華街の一角、スナックなどが入居する雑居ビルの4階~5階をリノベーションし、2段ベッドの「ドミトリー」(1泊2,000円~)や個室などを備える。オーナーの石川善裕さんによると「100人程度が宿泊可能」という。

 この日、施設のメーンラウンジにいた、群馬県出身で宿泊10日目のハルキンさんは「これまで、伊勢市、京都市、倉敷市で暮らしながら旅をしてきた。現在は焼き鳥店でのアルバイトをしながら、移住目的地の屋久島を目指している」と話す。ほかにも、大学生ら数人が「リビングルームでくつろぐ家族のように」集まり、恋愛話に花を咲かせていた。

 石川さんは、同様の施設を沖縄と鹿児島に4軒所有。それらと自宅のある阿蘇とを行き交う石川さん自身が旅人でもある。「小倉には土着的な『土』の人が多い。彼らのような新しい『風』が入ってくることで、この土地に風土という文化が生まれる」と持論を展開する。

 ミュージシャンやアーティストを対象に、何かパフォーマンスしてもらえれば宿泊代金を1円にするプランも。「かつてパリ・モンマルトルにあって、ピカソやマチスが集まった『洗濯船』のような存在になってほしい」と期待を寄せる。

 営業時間は9時~22時。

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