小倉の日本茶専門店「辻利茶舗」(北九州市小倉北区魚町3)が10月21日、「製菓・医療九州ビジネス専門学校」(大門2)の学生らとコラボした「抹茶ムースケーキ」と「濃厚抹茶チーズケーキ」の販売を始めた。
京町店では「濃厚抹茶チーズケーキ」(抹茶付き630円)を提供する
同校で「抹茶を使った菓子作り」講座を開いてきた同店の辻史郎社長が、課題として「お茶を感じるスイーツ」を提案し、約40人の学生らによって28種のケーキができ上がった。6月にはそれらを店頭に並べ、通行客による人気投票によって選ばれた2種を製品化した。
学生たちは、文化祭イベントなどで販売することはあっても、実際に店頭で継続的に販売する商品作りをしたことがなかったため、「緊張感は伴うが、こうした機会が与えられてとてもありがたい」と話しているという。
同店はこれまで、「アンプティスター」(小倉南区志徳2)とコラボしたバレンタインチョコレートや、「ファボリ」(同上曽根新町)と抹茶バウムクーヘンを共同開発するなど、スイーツ分野への取り組みを活発に行っている。辻社長は「老舗茶屋の立ち位置に甘んじることなく、お茶を取り巻くさまざまな文化の提案をしていきたい」とし、ゆるやかに業態転換を図っていく構えだ。
「抹茶ムースケーキ」(抹茶付き630円、魚町店)、「濃厚抹茶チーズケーキ」(同、京町店)はそれぞれ70セット限定で、なくなり次第終了する予定。辻さんは「反響しだいで、また新たな取り組みを考えたい」と期待を込める。
営業時間は10時~20時。