西日本鉄道が12月、小倉のスーパーマーケット「にしてつストア到津店」(北九州市小倉北区上到津4)を「スピナ到津店」として2月下旬にリニューアルオープンするに当たり、「TSUTAYAスピナ到津店」を出店すると明かした。テナントには美容室やクリーニング取次店なども入る予定。
スピナは1950年代に新日鉄八幡製鉄所構内の売店としてスタートし、「テツビルストア」として高度経済成長の波に乗って多店舗化。約20年前に「鉄分を多く含む野菜のホウレンソウ(スピナッチ)」をヒントに改称し、製鉄所系列のスーパーとして市民に親しまれている。
2006年、新株主となった西日本鉄道に経営権を譲渡したスピナは、ほかのスーパーとの経営統合などを経て2009年に「にしてつストア」となった。同社広報室によると今後「にしてつストア」名義は福岡市中心部で展開し、北九州市内の西鉄ストアは、より地元知名度が高い「スピナ」名義に切り替えていく方針という。
「サービスや品ぞろえは変わらない。食料品売り場をコンパクトにまとめ、買い物しやすい空間にする」といい、新スーパーの売り場面積は約300坪、「TSUTAYA」は約420坪となる見込み。「TSUTAYA」の導入は、近隣に同業態が見られないこと、スーパーとの複合化で「一体的なくつろぎ空間を作り出すこと」などを理由に挙げている。
営業時間は、スピナ=9時~23時、TSUTAYA=9時~24時の予定。