小倉の百貨店「コレット」(北九州市小倉北区京町3)で10月11日、「波佐見(はさみ)焼コレクション」が始まった。
「波佐見焼振興会」(長崎県東彼杵郡波佐見町)の協力で、約20の窯元や販社から1万点以上の商品を集め販売する同イベント。
長崎県波佐見町は、江戸時代から焼かれている普段使いの磁器「くらわんか碗」や、欧州への輸出商品として作られた酒瓶「コンプラ瓶」などで知られ、伊万里焼や有田焼と並ぶ北部九州有数の陶磁器生産地で、かつては「有田焼」としても出荷していた。近年、より個性的な磁器を求める消費者ニーズに合わせ「かつての民陶から、よりモダンなデザインに改め、『カジュアルリッチ』なブランドとしてコンセプト作りをしている」と出店者のひとりで、「ひろせ」(福岡市東区)の坂本栄一さん。
同イベントの企画担当者は「機能的でありながらおしゃれ、シンプルモダンでどこか懐かしい。和食洋食中華を問わず、どんな料理にも合うデザインが受け、ニューファミリー層を中心に人気が高い」と話す。
商品ラインアップは「フラワーボールくらわんか碗」(972円)、「彫刻紋・白磁デザートカップ」(1,404円)、「花しるし長角皿」(1,080円)など。
開催時間は10時~20時。期間中、1点あたり400円相当のクーポンと交換する「磁器の下取り」も行っている。10月18日まで。