関西を拠点に全国を旅公演している大衆演劇の「小林隆次郎劇団」が10月の1カ月間、小倉の「宝劇場」(北九州市小倉北区真鶴1)で公演し、座長の小林真さんのニューシングルCD「女ごころ」発売キャンペーンを行っている。
小林さんは、祖父が旗揚げした同劇団の座長を務める3代目で、約1カ月おきに劇場を巡回する旅公演を続けている。今年4月、「阿蘇劇場喜楽座」(熊本県阿蘇郡)での公演時に「熊本地震」が発生し、かつらや衣装、舞台装置などが損害を受け、公演中止を余儀なくされた。
その後5月末まで現地にとどまり、復興支援のボランティアをしながら一座の再開を目指した。直前に録音していた同曲は、「被災したことでさらに強い気持ちを込めたい」と再録音し今月完成、販売にこぎ着けることができた。
同劇団は「昔ながらの旅一座だが、AKBやエグザイルの楽曲を取り入れるなど現代風にアレンジし、笑いあり涙ありの楽しいお芝居」といい、連日の公演では約300の観客席が満席になることもあるという。「小学生が一人で来たり、おばあちゃんから孫までの3世代で来場したりと、幅広い客層の支持を得ている」とも。インスタグラムやツイッターなどSNSで情報発信する工夫もしている。
開演時間は、12時30分~、18時~の1日2回公演。観覧料は1,800円。10月30日まで。CDの価格は1,200円。同公演やアマゾン、全国のレコードショップなどで購入できる。