西日本工業大学デザイン学部(北九州市小倉北区室町1)の学生ら7人が4月29日~5月6日、ベトナム・ハイフォン市を訪れ、風景に虹を架けて撮影するアートプロジェクト「にじのはしプロジェクト」を行った。
同大学教員の梶谷克彦さんと中島浩二さんが学生らを指導し、「北九州の名所や旧跡などを背景とした風景に、『希望』や『夢』、『幸運』をイメージする虹を架け撮影し、SNSなどを通じて発信することで、まちの魅力を再認識するアート活動」で、一昨年から市内約20カ所で行ってきた。
ハイフォン市は、北九州市の水道技術を取り入れた友好都市で、現地の水道公社の協力を得て、水道水約1トンや散水機、発電機、移動用の運搬車などを借り受け、「グエンキン歴史公園」や「オペラハウス」、「ハイフォン水道公社」などを背景に撮影を重ねた。
市側は、アジア交流課を中心にハイフォン市との事前の調整役を担い、機材の調達など細かな連絡を重ねた。5月10日、学生チームが市企画調整局局長の西田幸生さんを訪れ活動報告を行った。西田さんは「ハイフォン市からも喜びの報告を受けた。(友好都市ハイフォン市との)まさに友好の架け橋となった」と笑顔を見せていた。
チームリーダーで、同大学3年生の鈴川凌矢さんと我如古(がねこ)達也さんは、「ベトナムはおろか、海外旅行が初めて。最初は(できるかどうか)不安だったが、終わってみると達成感で充実したプロジェクトになった」と振り返った。
撮影した作品は今後、フェイスブックなどを通じて発表する予定。