小倉出身で「遅咲きの美魔女シンガー」としてデビューした吉開りりぃさんが11月22日、自身初のソロアルバム「十三の物語」をリリースした。
吉開さんは、21歳から約15年間、オールディーズライブバー「ケントス」の専属シンガーとしてステージに立ち、オールディーズやロックンロールを中心にした曲を歌ってきたが、「自分のスタイルをつくりたいと思うようになり」36歳で退職し、フリーのシンガーやボイストレーナーとして活動を始めた。
数年後、ライブハウスで歌っているときにスカウトされたが、「今更無理」といったんは保留した。「44歳で再度デビューの話をいただいて、後押ししてくれる周囲の声もあり、とことん挑戦しよう」と一念発起し、デビューに向けた曲作りに専念した。その間、母や夫と死別、自身も病に伏し、事務所の倒産などを乗り越えながら2012年8月デビューシングルが完成し、47歳でメジャーデビューを果たした。以来、週刊誌やブログの取材では「アラフィフでメジャーデビュー」「超遅咲きの新人シンガー」「遅咲きすぎる美魔女シンガー」などと紹介された。
昨年、「ゼンリン」陸上部の藤光謙司選手がリオ五輪に出場するために同社が作った応援CMにアルバム収録曲の「届けに行きたい」が採用されている。
吉開さんによると「女の人生、涙、情念を曲に込めた。デビューから5年越しとなり、かなり時間がたってしまったが、生き抜いてきた人生を凝縮した13曲となった」といい、力強い歌声が詰まったアルバムとなっている。