幼児向け英語教育施設の「カーサ・デ・バンビーニ」(北九州市小倉北区吉野町、TEL 093-967-2374)は4月14日、児童養護施設「門司ヶ関学園」(門司区畑)で英語の出前授業を行った。
昨年開業した同保育園は、イタリア人教育学者のマリア・モンテッソーリが提唱した「モンテッソーリ教育法」を取り入れながら、メインの教師でウガンダ出身のチャールズ・キイムパさんや代表の大谷育美さんらが、園児たちと日中ほとんどの時間を英語で過ごす個性的なプログラムが特徴となっている。
大谷さんによると「文科省が2020年に予定している学習指導要領改訂にさきがけ、北九州市は2年前倒しで小学校低学年の英語活動を始めた。児童養護施設の子どもたちは一般家庭と比べ、塾など校外で英語教育に触れる機会が少ないため、出前授業をおもいついた」といい、同学園の未就学児童から小学6年生まで約20人とともに、体を動かしながら音楽で英語を学ぶという授業「ミュージックガルテン」を行った。
参加した児童のひとりは「(すぐには)英語は話せそうにないけど、身体を動かして楽しかった」と感想を話し、同学園園長の川野博文園長は「英語にまだ親しみのない子どもたちが、音楽を通じて楽しい時間を過ごすことができた。英語に触れ合う機会が増えて、子どもたちがコミュニケーションを取れるまでになれば」と期待を込める。
大谷さんは「できれば継続的に活動を続け、子どもたちに英語へ抵抗感をなくしてもらいたい」と抱負を話した。