小倉・室町のリノベビル「室町シュトラッセ」(北九州市小倉北区室町2)が、芸術家を招いて作家活動や作品販売を支援する「アーティスト・イン・レジデンス」事業を4月から行う。
同ビルは、2016年まで長期間空きテナント状態だったものをビル全体の活性化を狙ってリノベーション。その後、インドカレー専門店や美容室、アジア雑貨店、リラクセーションサロンなどが次々と入居し満室となった。周辺には、アメカジ専門店や宝石店などが出店し、一帯のイメージ向上にもつながった。
リノベーションをプロデュースした1級建築士の田村晟一朗さんによると、「写真家以外のジャンルで、週5日・一日5時間以上滞在、入場無料、来場者数をカウント」することなどを条件に作家の募集を3月から始め、テナントの退去に伴って空いた約57平方メートルのスペースを貸し出す。4月から3カ月間の家賃は無償にするという。
田村さんは「先ごろ滞在したロンドンで、カテゴリ分けされていないアートが混然一体となって、人々の生活に密着している様子に感銘を受けた。アートの力でこのエリアの活性化を図りたい」と期待を寄せる。