「スポーツ皿回し全国大会」が9月8日、「北九州パレス」(北九州市小倉北区井堀5)で行われた。
皿回しの難易度に応じて10級から10段までのレベルを認定する「段位認定部門」、回す時間や数などをそれぞれ団体戦や個人戦で競う「競技部門」、皿回し技術のオリジナリティーやエンターテインメント性を競う「パフォーマンス部門」の3部門に分かれ、7歳から85歳までの約50人が参加した。
主催者は、ジャグリングやバルーンアートを得意とする地元の大道芸人のハリー(播本洋平)さんで、「若手の大道芸人がスピニングプレート(皿回し)の新しい技を編み出したり、子どもたちを対象に(大道芸の)ワークショップを開いたりする中で、皿回しへの関心の高まりを感じる。けん玉のように市民権を得られたら」と2016(平成28)年に始め、今年で4回目。
今年は新競技で、頭の上に乗せる皿の枚数を競う「カッパバランス」も行われた。出場者からは「皿回し大会なのに、回さない皿競技としていかがなものか」などと声も上がっていたが、20枚以上の重さに苦しむ出場者の表情に会場は盛り上がった。
「競技部門」「パフォーマンス部門」の優勝者は共に愛知から参加した高校生・成瀬公輔さんで、「団体部門」も成瀬さんがメンバーの1人の「チーム皿男子」が優勝した。
ハリーさんは「今年は『マルシェ』も同時開催したことで、皿回しファンの裾野も広がった。来年に向けて更(皿)に磨きをかけたい」と駄じゃれ交じりに抱負を話した。